eTSI ActiveとeTSI Styleを早速試乗!

golf8 eTSI Active

早速、試乗車あるよ!とセールスマンからお誘いの連絡が来たので行ってきました。eTSI ActiveとeTSI Styleの2台あって両方試乗することができました。特にeTSI Activeは同じエンジンを搭載している愛車のT-crossと比較できる絶好の機会なので興味深々です。

試乗した第一印象を列記したいと思います。あくまで個人の感想です・・・。

外観デザインは好みが分かれるが・・・

eTSI ActiveとeTSI Styleともデザインは、フロント&リアバンパーにシルバーのリムがあるかないかの違いがあるけど基本は同じデザイン。

開口一番に妻が発した言葉”形がかっこわるい”でした。私もGolf8の外観デザインは”あれ”って感じで、Golf7に替わった時ほどワクワク感がない。今後見慣れてこれが普通に感じるかも知れませんが、T-Crossのゴツゴツ感とは真逆のデザインなので好みが分かれるところでしょうか。

その他の見た目の違いはタイヤサイズがeTSI Active:205/55/R16、eTSI Styleが225/45/R17、と違います。タイヤ代を考えたらeTSI Activeですね。今回のサイズは16,17インチとも市場でメジャーなサイズなので、交換時は選ぶタイヤ銘柄はたくさんありそうです。ポロ6RGTIの時は215/40/R17とメジャーなサイズではなかったため、交換時のタイヤは限定的でした。

17インチタイヤが良い!って場合はeTSI Styleになりますが、それほどこだわりがなければデザイン的には同じと考えていいでしょう。

golf8 eTSI Active

golf8 eTSI Active

golf8 eTSI Active

golf8 eTSI Active

golf8 eTSI Style

golf8 eTSI Style

golf8 eTSI Style

golf8 eTSI Style

golf8 eTSI Style

内装のデジタルコックピットは次世代を感じる

golf8 デジタルコックピット

golf8 デジタルコックピット

インテリアでは、10インチディスプレイを備えた標準デジタルメータークラスター「デジタルコックピットプロ」を全グレードで標準装備。今までとはイメージが違います・・・また通信モジュールを内蔵するVW純正インフォテイメントシステム「レディ2ディスカバー」やETC2.0車載器も全グレード標準となっています。

さらにオンライン機能「We Connect」(10年間無償)および「We Connect Plus」(3年間無償)も標準装備、これはT-crossと同じですね。これからのVWでは標準装備になっていくと思われます。

しかし、「We Connect」の設定は四苦八苦すること間違いなしです。T-crossではディーラーで設定をお願いしました。通信が安定しないので上手く設定できる時とできない時があるようです。



そして少し残念なこと、表示がすべて日本語になっていないこと、英語が残っているのですが、普段目にしない単語なので直感的に操作できません。慣れれば大丈夫ですが、異常があった時に英語表示だと理解できなことが心配事です。

golf8英語日本語

ポロ6RのGTIの時も発売直後に買って表示は英語でした。妻が運転中にクーラント液が減ってる警告灯が点いたのですが、意味が分からずそのまま1週間乗っていました。そういえば、何かオレンジのランプ付いて表示出てるけど意味不明だったら放置しておいたって。

即行、取説見たらクーラント液が減ってる警告灯でMINラインを下回っていたので気づいてよかったってなりました。ポロは数年経過したら日本語になっていたので、Golf8も同じ道を行くのではないでしょうか。

表示はやはり最初から日本語であってほしいです。

eTSI Styleのインパネは色が変わって面白い

golf8 eTSI Style デジタルコックピット

golf8 eTSI Style デジタルコックピット

golf8 eTSI Style デジタルコックピット

golf8 eTSI Style デジタルコックピット

eTSI Styleには、サスペンションのセッティングを4段階(エコ、コンフォート、スポーツ、カスタム、)に変えることができます。ここまでは以前と変わりないのですが、メニュー毎でインパネの色が変わるので面白かったです。デジタルコックピットの遊び心はうれしいね!

HUDは標準装備!ここにもGolf8の戦略が見えてくる

golf8 HUD

HUD(ヘッド・アップ・ディスプレイ)が全車に標準装備になりました。もともとは戦闘機に付いてる機能でパイロットは目線をずらさずに必要な情報を読み取るためでした。これが車にも応用しているのですが、絶対に必要な方って多くないと思いますがこれが標準装備になっています。

オプションで良いだろう機能が装備が標準で付いています。最近の傾向として標準装備増やして価格もアップ、これがマーケティングの戦略的と聞いたことがあります。詳細不明ですが・・・いずれにせよオプションにして価格を下げてほしいと思うのは私だけではないのでは?

そして、HUDが標準装備されたことでフロントガラスも投影する場所には専用の処理が必要なるので、事故などでフロントガラス交換となったら一般的なフロントガラスは使えずディーラーでの純正品交換しか選択肢がなくなってきます。

これって街の修理工場で安いフロントガラスに交換する・・・できなくなります。なお、HUDは付いていなくても、自動ワイパー(雨が降ってくると自動でONになる機能)が付いてる場合には同様にレインセンサーの調整が必要になるのでディーラーでの交換になります。

今回の事例はフロントガラスでしたが、他の部品も汎用品はNGで純正品しかダメって感じになって囲い込みが成立しているように思えました。事故した時、任意保険によっては、「お近くの提携整備工場に無料で運びます」と訴求していますが、社外品では対応できない場合もあるので注意が必要です。

保険会社にとっては修理代が安くできるメリットがあるので、提携工場を勧めてきますがキッパリと「ディーラーで修理します」と断りましょう。修理はディーラーへ出すのが無難な時代になりました。

早速試乗した感想は?

まずは、eTSI Activeから。T-crossとは同じエンジンだけど乗った印象は全く違いました。まず、室内はgolfだけあって防音効果がしっかりとしています。エンジン音がGolf8の方がすごく静かでした。

エンジンのフィーリングもDモードでは差を感じませんが、SモードではT-crossの方が加速力があり、アクセルを踏んだ時のレスポンスは良い感じです。ここは大きな違いを感じます。T-crossのSモード=eTSI Styleな印象です。

次はeTSI Styleに乗り換え。排気量が大きい分スムーズな走りですが、ディーラーの近所を運転しただけではeTSI Activeでも十分と思いました。eTSI Styleは高速道路を使うと運転が楽かなとも思います。そしてブレーキだけどeTSI Styleの方が効きが強く感じました。

あと、最近のVW車だけどスタートする時にアクセルを踏んでからの反応が年々鈍くなっているセッティングになってきています。燃費改善のためかもしれませんが、どうも馴染めません。昔のセッティングの方が良かった・・・。

1.0エンジンはT-crossとポロと同じだけどパワーに差異あり

・ゴルフ8:110ps、20.4kgm 18.6km/L 重量:1310kg 燃料タンク47L
・T-cross:116ps、20.4kgm 16.9km/L 重量:1270kg 燃料タンク40L
・ポロ:95ps、17.9kgm 16.8km/L 重量:1160kg 燃料タンク40L

同じエンジンでも味付けが違うようですね。パワーはT-cross>ゴルフ8。だたし、golf8はマイルドハイブリッドシステムで13psのジェネレーターがあるので比較は意味がないかも。

燃費はゴルフ8の重量はT-crossより若干重たいけど、上回っているのは空力特性とマイルドハイブリッドシステムにより影響だろうか。重量が一番軽く、パワーも少ないポロが一番悪くなっているのは驚きでした。

そして、実使用として「燃料タンク47L」。これはT-cross、ポロだと燃料タンク40L、満タンで航続距離は650kmくらいですが、golf8では満タン800kmくらい走行できるので、長距離移動には航続距離が長くなり他の2車種より有利です。

48Vマイルドハイブリッドとプリウスのハイブリッドは全くの別システム

Golf8は全てのグレードに「48Vマイルドハイブリッド」を搭載してますが、これってプリウスのハイブリッドとは全くの別ものなんです。低速時はモーターだけで動き、速度が上がるとエンジンで動く、これがハイブリッドのイメージではないでしょうか?

「48Vマイルドハイブリッド」はまずモーターだけでは動きません。低速時もエンジンで動きます。なんだ、じゃあハイブリッドじゃなんじゃん!って。しかし、”マイルド”って付いてるようにマイルドなハイブリッドです。

48Vとあるように48Vの2次電池が搭載されておりここに電力を貯めます。この電力でエンジン始動のアシストをします。従来のアイドリングストップではアクセルを踏んでから再始動までタイムラグがあり遅いのですが、Golf8では48Vマイルドハイブリッドのアイスとで早く復帰します。体感で十分違いが分かります。他にも時速40km以上でアクセルオフするとエンジンが止まりる機能があり、アクセルを踏むとエンジンが再始動します。この動作はスムーズです。

とこんな感じでサポートしていますが、燃費改善はプリウス程効果がないのが欠点です。

48Vマイルドハイブリッド規格とは?

「LV148」という標準規格があり、複数のサプライヤーがシステムを開発・販売しています。欧州では、「ハイブリッドの規格があって、それを複数のサプライヤーが生産していて、自動車メーカーは好きなサプライヤーの製品を選べる」。

一方、日本の場合、自動車メーカーと部品を作るサプライヤーは主従関係的な色合いが強く、しかもメーカーごとに「トヨタ系列」「日産系列」などと呼ばれるようなグループ化されています。

なので、日本車の場合は、どこの自動車メーカーも自社で開発したハイブリッドを使うのが基本になっています。トヨタのハイブリッドシステムである「THS II」がマツダやスバルのクルマに搭載されることはあるが、あくまでも「トヨタが提供した」という形です。

このようにして誕生した48Vマイルドハイブリッドは、最初にアウディ、VW、ポルシェ、ダイムラー、BMWの5社が48Vマイルドハイブリッドを共通化することを2011年に合意し、2013年に標準規格「LV148」を策定。それをもってサプライヤーに協力を呼び掛け、2016年から量産車が登場するようになっています。

自動車メーカーとしては、独自でハイブリッドを開発する手間がかからないというメリットがあり、サプライヤーも上手に作れば複数の自動車メーカーに納入することができるというわけで一石二鳥?です。

技術的な内容は、割合にシンプル。そのシステムは、エンジンスターターと発電機を兼ねるスターター・ジェネレーターと、48Vの二次電池(リチウムイオン電池)、そして電圧を変化させるDC/DCコンバーターで構成されており、スターター・ジェネレーターはエンジンとベルトでつながり、減速時のエンジンの回転力を利用して発電する。

その電流を二次電池に貯める。そのときの電圧が48Vであるため「48Vマイルドハイブリッド」という名称になった。もちろん、従来からある12Vの車載バッテリーへの充電もおこなうために、DC/DCコンバーターが48Vから12Vへ電圧を変換しています。そのため、従来のクルマの電力は12Vだが、それよりも高電圧の48Vにすることでパワーアップと効率アップが見込める、というわけです。

価格が高くなりすぎた・・・

価格は、エントリーモデルで比べると従来型「トレンドライン」の261.9万円から291.6万円へと30万円近くもアップ。試乗したアクティブは312.5万円と300万円を超え、スタイルでは370.5万円と400万円に近づいた。

GOLF6の時代であれば、1.5リッターの「Rライン」の価格でGTIが買えるほどです。Golf8ではデジタル化を一気に進めたインテリアの先進性で高くなった、と思えばよいかもしれないけれど、それにしても高すぎる・・・

個人的には1.0リッターで全く問題ないと思ってますが、ゴルフらしい固さが好みの人や高速道路を多用する人は、1.5リッターの方がふわふわしないので向いてるかも知れません。悩んだら両方試乗すると違いが分かりますよ。

また、1.5リッターではサスペンションのセッティングがエコ、コンフォート、スポーツ、カスタム、と選べるので、普段はコンフォート、高速道路ではスポーツ、なんて使い方ができます。

Golf8とアウディーA3

将来的な話、Golf8を買うか買わないか。ほしい車でありデザインは慣れたとしても一番の悩みは価格が高い事。この価格であればアウディーA3も視野に入ってきますので多少無理するならA3も・・・って考えたりします。

将来的には価格を抑えたお買い得車やお買い得プランの登場を待って判断することになると思いますが、この様なものは突然やってきますので予想できないことがつらい。先日のgolf7からT-Crossに替えた際も車検まで半年という時期で、お得プランを提案されて購入しましたので、いつ来ても良いように備えておくことがベストでしょう。

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